ステロイドパルス後 身体症状①
退院後、
仕事を再開しつつ、
放射線治療を行った。
放射線は、たしか2週間ほどだっただろうか。
そのころから、体がおかしくなってきた。
それは、放射線ではなく、
ステロイドによるものだと、あとで気づいた。
まず、体中の筋肉がなくなってしまったような感覚。
実際、ステロイドパルスで筋力が落ちるのだ。
車を運転すると、
ハンドルを切ったつもりが、
切れていない。
車線変更したつもりが、できていない、
などと言うことが頻発した。
普通に歩いていても、
手足がぶらぶらして、あちこちにぶつけた。
だるくて座ってもいられない。
体中の骨が痛い。
私は仕方なく、杖を買って、
人が見ていないところでは使用した。
人が私を見ると、とても嫌な顔をするから。
はた目には、それほど具合が悪そうには見えないらしい。
病院の中では、車いすを使用した。
足は楽だが、車いすを漕ぐ手は痛いので、
ゆっくりゆっくり進んでいた。
病院というところは、
病人らしくしていても、だれも咎めないところだから、
気が楽だった。
検査を受けたりした。
あの状態なら、当然休職すべきだと思うが、
あの時の私には、休職という文字がなかったとしか
いいようがない。
なにも仕事が出来ていない状態なのに、
とにかく出勤。
でも私の仕事は半分は肉体労働なので、
とても無理。
座ってできる仕事を選んで行った。
本当に各種の身体症状が辛かったが、
しかし、本当にまずいのは
精神症状の方だった。