双極性障害寛解できるよ

双極性障害ですが、寛解の可能性が見えました。これまでの経緯を語ります。アラフィフ♀です。

最悪の鬱~地獄の10丁目

その後、私はだいぶよくなった。
そう思った。
睡眠薬をかなり減らしても、
ちゃんと眠れた。
気分的にも、とても機嫌のよい春を迎えていた。

主治医も、
「いいね。よくなってきたぞ。」
と言っていた。

そうか、
これで私もようやく回復できるのか。
こうやって、父の死を乗り越えられるのかな。
そんなことを考えたりした。


ところが、
その後私は急激に、最悪の激鬱に堕ちた。
今思えば、春に元気だったのは、
軽躁だったのだろうか。
躁といえば、眠らなくても平気、というのが有名だが、
私の場合は「睡眠薬を減らしてもよく眠れる」
というものだったと理解してよいのだろうか。

何も考えられない。
どんどんひどくなる。
バカになったような。
認知症ってこんな感じか?
いや、それだけじゃない、
体も認知も心も、
何もかもがおかしい。

臨機応変に対応するなど、
絶対に無理。
一番苦痛なのは、雑談。
これほど機転が求められるものはない。

職場には一応身を置いていたが、
ただそこに体があるだけだった。
何もできなかった。
そんな状態を、職場の人たちに言葉で説明することは
できなかった。
うつとはそういうものだ。

うつ状態になると、自分自身ではなかなか
「できません、外してください」と申告することができない。
そんな慣れていないことをするエネルギーが、
あるはずがない。
申し訳なさ、罪悪感、自分に対する価値観のなさなど
うつ的な考えでいっぱいで、
それを振り切って申し出るエネルギーはもうないのだ。
ところが、渾身の力を込めてやっと伝えたことが
簡単に忘れられていたりもれていたりするものだ。


仕事を減らしてもらいたい。
でも、雇用内容を変更しないかぎり、
そんなポストはない。
それが無理なら辞める。
という発想になってしまう。

それ以外の選択肢を考えることなど、
出来るはずがない。

さすがに職場の人たちも私のただならぬ様子に気づいて、
私に課せられた仕事は
次々に誰かがこなすようになっていた。
私の頭の上を、
職場のみなさんの言葉が
飛び交うようになった。
私にはまったく理解できない。
頭がまったく動かないが、
みなさんの言葉が職場の中を
矢のように飛んでいるのは、
私が働けなくなった穴を埋めるための
みなさんの必死の仕事ぶりを
反映しているように思えた。

本当に申し訳なく、情けなく思った。

心は一挙に死の淵にかかった。
私はついに、
職場に身を置くことすらできなくなり、
トイレや隣の建物に逃げ出すことが多くなった。
そしてある日、
出勤できなくなった。

そのまま休職となった。
実質的には2回目である。
これは1回目よりも強烈だった。
私はこの時のことを、
「地獄の10丁目」と言っている。

その時には、もう絶対に復帰できないと考えていた。

あとで知ったことだが、
主治医は当時最強と言われた処方をした。
私の場合は、リフレックスサインバルタの組み合わせだった。
落ちに落ちて、べったりと動けないうつを
どうにか持ち上げるための、
最強の処方といったところ。
地面に重力でくっついているロケットを
強引に打ち上げることに譬えて、
ロケット燃料などとも言ったらしい。
さらに、ずっと飲んでいたトリプタノールも継続した。

しかし、今になって主治医は、
「あの時はどうしようもなかった。何やってもだめだったね」
などと言っているけどね。

 

 

 

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